うなぎの国産の定義とは?輸入でも国産と表示される驚きの理由!

スポンサーリンク







うなぎは昔よりも手ごろな食材となり

近年スーパーでたくさん販売されるようになりました。



価格は外国産の方が安いですが

味や安全性を考えると国産のものを

選びたいと考える人は少なくないと思います。



ところがラベルには国産の表示があっても

原産地として別の国が表示されていることがありますね。



それはいったいどういうことなんでしょうか?



今回はうなぎの国産表示の定義についてご紹介します。

スポンサーリンク


輸入でも国産と表示される理由!?うなぎの国産の定義とは?

国産うなぎの表示には法律で

「長いところルール」という原則が設けられています。


長いところルールとは?

天然うなぎはとても貴重で

スーパーで売られているうなぎはそのほとんどが養殖です。



養殖うなぎとは、捕獲されたうなぎの

稚魚であるシラスウナギが養殖地にて

成魚のうなぎになるまで育てられるものを言います。



「長いところルール」とは稚魚が捕獲された場所ではなく

成魚になるまでに一番長く育てられた場所が

産地として表示されるルールです。



このルールでは

稚魚が外国で捕獲されたとしても

日本で長く育てられたのであれば国産の表示がされるということです。


原産地よりも養殖地が大事

うなぎは国産と表示されていても

原産地が外国である場合があるということは分かりましたが

なぜこのようなルールがあるのでしょうか?



その理由は、うなぎは原産地よりも

育った環境が大事であることが分かっているからです。



餌や水質など良質な環境であるほど

うなぎはおいしくなります。



日本は養殖の技術が進んでいる為

やはり国産うなぎは安心で味が良いと言えます。


国産以外のうなぎの安全性やおいしさについて!

国産うなぎはおいしいですが

外国産と比べると値段が少し高いので

なかなか手が出しにくいですよね~。



国産と比べて外国産のうなぎの安全性や味はどうでしょうか?


国産うなぎと外国産の違い

国産のうなぎは身が薄く硬めです。



うま味は濃いですがあっさりとした味のものが多く

中国産のうなぎは国産に比べると身が厚くて

ふわっと柔らかいのが特徴です。



脂がのっているのでしつこい

大味だと感じる人もいるかも知れません。



他にも日本では台湾産のうなぎが流通していますが

こちらは比較的国産のうなぎに近い味です。


外国産うなぎの安全性

味については好き嫌いが分かれると思いますが

もう一つ気になるのが安全面ですね。



中国産のうなぎからは養殖の際に

使うことは禁止されているはずの

「マラカイトグリーン」が過去に何度か検出されています。



マラカイトグリーンは発がん性のある猛毒ですが

うなぎが病気になるのを防ぐことができます。



中国産うなぎは度々日本の検疫に引っ掛かり

大量に回収されていますが

なかなか中国の違法行為はなくなりません。



中国ではうなぎを食べる習慣がなく

養殖したほとんどを日本に輸出しているので

意識が低くなってしまうのかも知れませんね。


このままでは絶滅する可能性が高いニホンウナギ!

日本でよく食べられているうなぎは

生息環境の悪化や稚魚である

シラスウナギの過剰な捕獲により

2014年から絶滅危惧種に指定されています。



これは、かつては高価な食材とされてきたうなぎが

近年スーパーに大量に並び始め

段々と身近で手ごろな食材へと

変化した為と言われています。



天然の稚魚を捕獲して養殖するといった方法ではなく

完全養殖が出来るようになれば

この先うなぎの減少を防ぐことが出来るかも知れません。


まとめ!

うなぎはたとえ原産地が外国でも

日本で大切に育てられたのなら

国産と表示されるのは納得できますね。



外国産のうなぎは日本のうなぎと比べると

やや安全面が不安ですが

全てが違法な方法で養殖されているわけではないと思います。



また、外国産のうなぎも天然の稚魚を捕獲して養殖するので

ニホンウナギの絶滅危機に関係しています。



うなぎを食べる際はぜひそのことを少し意識してくださいね!

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする