昨今はプライベートだけでなくビジネスの場などでもメールのやり取りは一般的となっています。
ではお悔やみの言葉をメールで送ることは失礼にあたらないのでしょうか?
お悔やみの言葉をメールで送る事に関して注意することや、伝えてはいけない言葉、また返信不要のお悔やみメールは返信しなくてもいいのかなどについて見ていきたいと思います。
Contents
お悔やみメールの『返信不要』は本当に返信しなくてもよいの?
返信不要のお悔やみメールには本当に返信しなくてもよいのか、と悩んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メールでの返信は不要であっても、例えば顔を合わせるような場合は直接お礼を言うことで相手側への印象が違いますよね。
ですから返信不要と書かれていても、返信してはいけないということではありません。
もし不要と書かれていたとしても、気持ちを伝えても良いでしょう。
また返信不要と言う言葉は、場合によっては相手に悪い印象も与えてしまいかねません。
受け取った相手も、メールのやり取りをしたくないのかなどといった誤解をしてしまう可能性もあります。
返信不要の言葉を送る場合は、文面の内容をより丁寧な言い方にして相手に気持ちを伝えるようにしましょう。
お悔やみメールの件名・タイトルは?
お悔やみメールの件名やタイトルの書き方については、基本的にお悔やみメールの内容が簡潔に書かれる場合が多いです。
件名は「訃報」または「逝去のお知らせ」などの言葉を使うと良いでしょう。
メール本文の内容は、葬儀の日程や、送る側の住所や電話番号などを書き添えましょう。
お悔やみメールはその場面にふさわしい言葉を!
お悔やみの言葉は、遺族に対して伝える言葉ですし、葬儀に関してはさまざまな理由があり、遺族の思いもそれぞれです。
その場面にふさわしい合った言葉を伝えるためには、自身がいろいろなシチュエーションに合った言葉を知っていること、また突然の訃報を聞き遺族に心のこもった言葉を送ることが大切です。
そこで以下では、それぞれのシチュエーションに合わせたお悔やみの言葉の文例を挙げていきたいと思います。
①一般的なお悔やみの言葉とは?
一般的なお悔やみの言葉とは「この度はご愁傷さまです。お悔やみ申し上げます。」などとなっています。
誰もがこのような言葉を伝えますが、他にも訃報を聞き驚いたことや遺族への配慮の気持ちも一緒に伝えると良いでしょう。
また遺族と面識がない場合もありますが、この場合は自己紹介をしてからお悔やみの言葉を述べましょう。
遺族や関係者と面識があり、親しい間柄の場合はお悔やみの言葉のあとに手伝える意志を伝えることもあります。
②事故で亡くなった場合は?
「突然の知らせで何と申し上げてよいのでしょう。悔やみの言葉も申し上げようがないのですが、気をしっかり持ってください。」
突然の事故に合って亡くなってしまった場合の葬儀では、悲しみはとても深く、遺族側も気持ちの誠意がつかず混乱しています。
どのように気持ちを伝えるかは難しいと考えますが、遺族への心遣いをまずは優先させることが大切です。
また、事故の内容など深く話を聞きだすようなことは絶対にやめましょう。
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②高齢者の場合は?
「この度はまことにご愁傷様です。心よりお悔やみの言葉を申し上げます。」
上記の言葉が一般的ですが、高齢者の場合は自分が故人にお世話になっていたら、その趣旨を遺族へ伝えることも良いですし、まだまだ長生きをして思い出を作りたかったなどの気持ちを伝えるのも良いでしょう。
ただ「大往生」「全うできましたね」などと言った言葉は控えるようにしましょう。
③病気の場合は?
病気で亡くなった場合はいくつかお悔やみの言葉があります。
「このたびはご愁傷様です。入院したと聞きましたがなかなか足を運ぶことができないまま今日を迎えてしまい大変残念です。ご生前はお世話になりありがとうございました。」
「この度はご愁傷さまでした。入院しているとは聞いていましたが必ず回復することを信じていました。これほどまでに急に逝かれるとはまことに残念でなりません。」
入院と言うことを聞いていても、実際には行けなかった場合は見舞うことができなかった悔しさを遺族に伝えるとともに、お世話になっていた場合は感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。
また、亡くなり方について細かく聞くようなことは避けましょう。
③配偶者の場合は?
訃報の内容が配偶者といった場合は、遺族の悲しみの深さは想像もできないほど深いものでしょう。
「いまだにとても信じることができません。お慰めの言葉もありません。どうかお気持ちをしっかりもってください。」
訃報を知った時の驚きと、悲しみの気持ちを遺族に伝えるとともに、寄り添うような励ましの言葉を添えると良いでしょう。
また、あまりにも自分の気持ちの整理もつかない場合は、一般的なお悔やみの言葉を伝えるだけでも大丈夫です。
葬儀に行く事ができない場合でも、後日時間があれば顔を出すようにしましょう。
お悔やみメールはマナー違反ではありません
訃報を知ったら、お通夜や葬儀に参列することが常識であり、故人に対しての礼儀だと言われてきました。
しかしどうしても都合がつかず葬儀になどに参列することができない場合は、お悔やみメールで対応しても決してマナー違反になることはありません。
訃報の知らせに対してお悔やみの言葉を返す時には参列できない理由なども添えると良いです。
また、お悔やみメールの返信については相手の違いでも文面が少し違いますので、例文などを参考にしてみると良いでしょう。
本来ならば、遺族に直接お悔みの言葉を伝えることが良いのですが、メールでも問題はありません。
気持ちを相手に伝わるように、マナーをしっかり守って送るようにしましょう。
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さいごに
お悔やみメールは返信不要、という場合には、返信してはいけないということではありませんので、気持ちを伝えるようにすることはマナーとして間違えたことではありません。
気持ちを伝えるときには、相手の状況をよく考えて対応しましょう。
また、返信不要の言葉を送る場合も、文面の内容をより丁寧な言い方にして相手に気持ちを伝えるということも大切です。
何よりも相手を思いやった対応が一番大切なのではないでしょうか?