ミッフィーは、ミッフィーシリーズの絵本で世界中で愛されているキャラクターです。
ところでミッフィーに関する情報の中に「ブルーナ」という言葉を見つけたことがある方も多いのではないかと思います。
「ブルーナって何?ミッフィーとどう違うの?」という疑問を持った方のために、ここでは「ミッフィー」と「ブルーナ」について述べていきたいと思います。
○ミッフィーは本当の名前ではない!?
ミッフィーシリーズの絵本やキャラクターグッズなどでも有名なミッフィーですが、実はミッフィーは英語名であることをご存知でしょうか。
ミッフィーの本当の名前は「ナインチェ·プラウス」と言います。
ちなみにこれはオランダ語です。
なぜオランダ語であるかというと、ミッフィーの生みの親である絵本作家のディック·ブルーナ氏の生まれ故郷がオランダのユトレヒトというところだからです。
ミッフィーはオランダ生まれだったんですね。
日本で初めてミッフィーの絵本が出版されたのは、1964年でした。ちなみにこの時の絵本のタイトルはミッフィーでもなくナインチェでもなく、「ちいさなうさこちゃん」というタイトルでした。これはこの絵本の翻訳者の石井桃子先生が命名したものでした。「ちいさなうさこちゃん」は福音館書店から出版され、その後の絵本シリーズの8作目まで「うさこちゃん」という名前が使われていました。
つまりだいたい60年代から70年代には、「ミッフィー」ではなく「うさこちゃん」として親しまれていたことになります。
その後1981年、「ちいさなうさこちゃん」の出版から17年後に初めてミッフィーという名前がついた絵本が出版されます。
それが「ミッフィーのゆめ」という絵本でした。
ディック·ブルーナ氏のミッフィーの絵本シリーズは、世界の50ヵ国以上の国で翻訳され、出版されていて「ミッフィー」や「ナインチェ」そして「うさこちゃん」という呼び名以外にも、たくさんの名前があるそうです。
今もどこかの国の子供達が、ミッフィーの絵本を読みながら、全然違う名前でミッフィーのことを読んでいるのかもしれませんね。
スポンサーリンク
○「ブルーナ」はミッフィーの生みの親の名前です
「ミッフィー」の生みの親であるディック·ブルーナ氏は1927年にオランダのユトレヒトで生まれました。
元々はデザイナーで、ブルーナ氏の父親が経営する出版社でデザインを担当していて、イアン·フレミングの「007シリーズ」や、ジョルジュ·シムノンの「メグレ警部シリーズ」の装丁なども手掛けたことがあるそうです。
またブルーナ氏の生み出した代表的なキャラクター「ブラック·ベア」もデザイナー時代に誕生したものです。
オランダでナインチェシリーズ、つまりミッフィーシリーズの第一作が発売されたのは1955年です。
オランダで出版された絵本「ナインチェ」は最初は字のない絵本だったそうです。
1963年には「ナインチェ」は新たに書き直され、各国語に翻訳されるようになります。
日本では前述した通り、1964年に「ちいさなうさこちゃん」として出版されました。
ミッフィーよりも先に出版された絵本もあります。1953年に出版された「de apple」です。
この絵本は日本でも「りんごちゃん」というタイトルで出版されています。
ブルーナ氏は絵本の他にも、社会福祉関係の仕事にも力を入れて取り組んでおり、障害者向けの案内記号、歯の健康、献血、赤十字などの公共広告のポスター、デザインなども数多く手掛けています。
また子供好きのブルーナ氏らしく、さまざまな場所で子供達に本を読み聞かせるイベントなども開いていたそうです。
2011年には高齢のため引退し、2017年に89歳で亡くなります。
ブルーナ氏が亡くなった際には、世界中から追悼のメッセージが寄せられました。
世界中で愛されているミッフィーと同じように、ブルーナ氏も世界中のファンから愛されていたんですね。
○まとめ
ミッフィーにはナインチェやうさこちゃんなどたくさんの名前がありますが、それはミッフィーの絵本がたくさんの国で読まれ、親しまれている証しでもあります。
これからも多くの子供にミッフィーの絵本を読んでほしいなと思います。
またこちらには、ミッフィーについてまとめた記事がありますので、ぜひ読んでみてください。